大きなお世話

電話会社は、なぜ、どこも上から目線なのだろう。いきなり電話をかけてきて、「割引きが変わったので登録を変更します。いいですね?」みたいな物言いである。「そのままでいい」と私は言う。しかし、オペレータはさらにああだこうだとたたみかけてくる。普段は温厚な私もつい堪忍袋の緒が切れてしまい、声を荒げて電話を切る。放っておいてくれ。

オペレータのみなさん、ごめんなさい。あなた方に恨みはない。

これは旧電電公社にかぎったことではない。そもそも電話で勧誘してくるあたり、いまどきセンスがなさ過ぎる。あり得ない。ばかばかしい。
つい最近も某社の割引プランが問題になっていたが、割引プランの設定があまりに複雑すぎるのも理解に苦しむ。そんなのはどうでもいいから基本料金を安くしてくれ。それらな喜んで登録を変更してやる(大橋巨泉口調)。
そもそもうちは割引きが大きく効いてくるほど電話を使わない。割引きの恩恵がほとんどないのだ。そんなところに割引プランの利点を熱心に説いたところで通じるわけがない。どうせ電話をかけてくるなら、それくらいのリサーチをしてからよこせ。
1円2円、10円20円の節約に血眼になっている主婦には怒られるかもしれないが、そんなところに使うエネルギーがあるならほかのことに注ぎたい。けっして裕福な家庭ではないが、それなりの効果がなければ私はあまり関心を持たない。電話会社の言うままの登録変更は御免こうむる。

と、勢いに任せて書き連ねたが、客としての普段の私は、どちらかといえば「売ってくれてありがとう」のスタンスが基本である。そんな私が売り手に激怒するのはめずらしい。諸々の理由があるとはいえ、ここまで憤るのは何かほかにも原因があるのだろうか?

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蒸着!

読売新聞 師あり弟あり 「肉体は言葉だ」

最近見かけないなぁ、と思っていたら、後進の指導にあたっていたのね。お元気そうでなにより。宇宙刑事3人を集めた特番では見事なまでのスキンヘッドで登場してびっくりしたのが懐かしい。
大葉健二のほかにも、かつては、宮内洋伴大介(伴直弥)といった特撮ヒーロー番組には欠かせない俳優が何人かいたものである。以前と違って、役者の層が厚くなったのか、制作サイドの大人の事情なのか、今はもうそのようなキャスティングはなくなったが、ちょっと寂しい気もする。その代わり、スーツアクターの注目度は上がったようで。

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桑の実

恥ずかしながら、この歳になっても知らないことは多いもので、「桑の実」というものをはじめて知った。童謡「赤とんぼ」に登場していることさえ気づいていなかった。もちろん、蚕が桑の葉を餌としていることくらいは知っていたが、その実が食用になるとは思わなかった。
実家の庭先に桑を植えていたらしく、母親がせっせとジャムやゼリーを作っていた。てっきりラズベリーだと思っていたら桑の実だというではないか。おまけに美味だ。今までにも口にしていたはずだが、それが桑の実だという認識がまったくなかったようだ。

ところで、桑の実を調べていると「どどめ色」にたどり着いた。これまた謎の言葉であったのだが、どうやら桑の実が熟したときの黒味がかった紫色を表すらしい。土留めに桑をよく植えていたことに由来しているそうだ。一般には汚い色という印象を与えるどどめ色だが、本当はとっても味わい深い色だったのだ。

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事情

「仮面ライダー響鬼」の事情 ドキュメント ヒーローはどう〈設定〉されたのか

本作が大きな論争を呼んだように、この本の内容についてもまた意見が割れているようである。片岡氏自身が言及しているように、著者が置かれている立場は当事者としてはアンフェアな側面を否めない。某Pとは最後まで解りあえなかったようだが、仕事を共にしていてもそういう状況に陥ってしまうのだから、これを客観的な「ドキュメント」とみなすのはやはり苦しいところである。あくまで視点は著者にある。本作を愛する者のひとりとしてその舞台裏を垣間見れたのはうれしいことではあるが、下衆の勘繰りとは分かっていても本当はどんな事情があったのか余計に知りたくなる。

さて、特ヲタ的書評はともかく、これを読んで考えさせられたのは、片岡氏の言うところの「格率」(自分だけの決めごと)である。曰く、自分のアイディアが何ひとつ採用されなくても、作品自体がそれで良くなるのであればそれで善し ― と。
私が身を置くIT業界に限ったことではないだろうが、請負の仕事では思想的/嗜好的に相容れない文化を受け入れなければならないことが往々にしてある。鈍感力のある方なら何食わぬ顔で対応できるのであろうが、少々こだわり癖のある私にとってはストレスでしかない。もちろん、飯が食えなくなるので自分自身で折り合いをつけるしかないのだが…。
ITだの、コンピュータだの、傍から観ていると物事が機械的に決まるように思われるかもしれないが、さにあらず。極論すれば、好きか嫌いかの選択の果てにコンセンサスがあるようなものである。属人的な要素が多分にあり、エンジニアリングというには程遠いのがこの業界の実態である。特撮番組の制作との比較に多少の無理はあるだろうが、もの造りにおいて様々な利害関係者の意見の衝突がある点では同じだと思う。どんなに願っても通らない意見は必ずあるし、ごく一部の声の大きい者の意見が総意となることもある。そんなとき、自分はへそを曲げずに仕事を続けられるだろうか、たとえそれが通らなくても開発プロジェクトをよりよい方向へ向けるために意見し続けることができるだろうか。

片岡氏の本心がどうであれ、氏の格率を私自身への問いとしたい。

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ケナケナの女

仕事がオロチな割にはスーパーヒーロータイムはしっかりチェックしていたりする。一昨年は秋山奈々が年甲斐もなく妙に気になったものだが、今年は平田裕香がどうにも気になってしかたがない。惚れたか?
揺れ幅の大きいキャラクターをしっかり演じていて、観ていて気持ちがいい。御大曽我町子とまではいかないにしても、そのくらいに存在感がある(と思う)。番組スタッフはいい素材を見つけたね。今後の展開が楽しみだ。やはり敵あってのヒーロー。魅力的な敵が出てこなくては面白くない。

しかし、まぁ、『ケナケナの女』は傑作なエピソードではあったが、メレが完全に主役を喰っていた。負けるな、獣拳戦隊(苦笑)

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