雑記帳 2004年

スタッフが思いつくままに書き綴った駄文集です。

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新聞図書費

ソフトウェア開発においては人件費以外にあまり経費がかからないように思われるかもしれませんが、さにあらず。パソコンを始めとしたOA機器は電気を食うし、NTTやISPに支払う通話料/通信料、接続料もばかになりません。しかし、当事務所の場合、それ以上にかかっているのが実は新聞図書費です。インターネットが発達した時代に何を言っているのかと思われるかもしれませんが、少なくとも私にとってインターネットは紙媒体を代替するものではありません。

本を手に取ってパラパラとめくる行為は情報を俯瞰するのにちょうどよいですし、情報量を肌で感じることができるのも紙媒体の魅力です。所有することで得る満足感もあるかもしれません。もちろん、紙媒体にしろ、Webページにしろ、内容の理解のしやすさは執筆者や編集者の技量によるところが大きいのですが、じっくり読んで理解を深めるには紙媒体の方が適しているように思われます。一方でWebページのようなデジタル化された情報には、検索のしやすさという絶対的なメリットがあります。機械的な処理には情報のデジタル化が欠かせません。結局のところ、両者の特性をうまく利用して使い分けているのが実情です。どちらも情報を伝達するメディアではありますが、対比させること自体無意味なのかもしれません。

さて、紙媒体の一番の欠点は、とにかく場所を取ることです。本棚からあふれたものは箱詰めされて納戸行きなので、いざ必要になると探すのに苦労します。それでも書籍を買い求め続けているのは、もしかしたらもう手に入らないかもしれないという強迫観念が働いているからです。必要なときにすぐ手に入るとはかぎりませんし、もたもたしていると絶版にもなりかねません。トッパンが出版事業から撤退したショックは記憶に新しいところです。

そしてもうひとつの欠点、技術書はとにかく値段が高い!

梅雨入り。今年はホタルを見なきゃ。 2004年 5月31日 植田

ソルダレジスト

サイトのビジュアルデザインを刷新しました。サイトのイメージカラーに選んだのは、プリント基板に塗布されているソルダレジストの色です。ソルダレジストには、余分なはんだの付着を防ぐだけでなく、基板の表面を保護し、耐熱性を向上させる役目もあります。

日本でよく見られるソルダレジストは緑色なのですが、必ずしも緑色でなければならないものではないそうです。実際、色とりどりのマザーボードやビデオカードが市販されています。緑色のソルダレジストが広く普及しているのは、「目に優しいから」とか「検査するときに見やすいから」ということらしいのですが、少なくとも日本ではほかの色が淘汰されてしまったようです。

プリント基板の製造では、塩素、臭素、フッ素などのハロゲンという物質の化合物が難燃材として使われているのですが、燃やすとダイオキシンを発生させる可能性があることから、環境への影響が懸念されています。はんだに含まれる鉛を取り除く鉛フリーの話はよく聞きますが、ハロゲンフリーも重要な課題になっています。緑色の顔料に含まれるハロゲンまで取り除くと、ソルダレジストは青色になるそうです。近い将来、青色のプリント基板が一般的になるかもしれません。

春一番。え、中国地方は3年ぶり!? 2004年 2月17日 植田