スタッフが思いつくままに書き綴った駄文集です。
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SE vs. プログラマ
ソフトウェア技術者をSEとプログラマに分ける風潮に抵抗があります。私はSEと呼ばれてもうれしくはありませんし、いわゆるプログラマでもないつもりです。プログラマはSEの下請けではありませんし、むしろSEと同等の立場でなければならないと思っています。ソフトウェアの世界だけに留まるつもりはないので一応「フリー・エンジニア」を名乗っていますが、なかなか自分の仕事を的確に表す呼称が見つかりません。
業種によって多少呼び名は異なるものの、プログラマが経験を積んで、上級プログラマ、SE、上級SEといったスキルパスをたどるのが通説のようです。しかし、これらは、エンジニアの技術力を正しく反映したものではなく、人月単価に大きく依存する人材派遣会社やソフトウェアハウスの営業戦略によってもたらされたものであるという話も聞きます。
SEにしろプログラマにしろ、プログラミングの基本を知らずして仕事をこなすことはできませんが、そもそもそれぞれが得意とする分野が違います。強いて言うなら、SEは設計技術にたけた技術者であり、プログラマは実装技術にたけた技術者です。どちらも奥が深く、簡単に究めることは出来ません。ある程度までは同じ段階を踏んで経験を積む必要はありますが、そこから先はそれぞれに異なるキャリアパスがあるはずです。とくにSEは、技術力よりもコミュニケーション能力が求められます。
設計に実装の詳細を持ち込むべからず、という原則があります。それでも荒唐無稽な設計に歯止めをかけるには、実装についてもある程度の予測が必要になります。SE自身が両方の技術にたけていればそれに越したことはありませんが、今日の技術は一人の人間が抱えきれるものではありません。得意分野を持つ技術屋同士のコラボレーションは不可欠でしょう。
雨は降れども水不足…。 | 2002年12月21日 | 植田 |
私がMFCを嫌う訳
MFCは、Windowsプログラミングにおける事実上の業界標準クラスライブラリです。「Visual C++がvisualなのは名前だけ」などと揶揄されはするものの、実務に耐えてきた、それなりに「枯れた」ライブラリといえます。しかし、Windowsがそうであるように、MFCもまた歴史的なしがらみに縛られて、その内部は建て増しを繰り返した古い旅館のような有り様です。
―― というのがMFCを嫌う理由ではありません。
私がMFCを積極的に使えないのは、実はMFCに対してトラウマを持っているからです。私がWindowsプログラミングを始めたとき(まだWindows 3.1のころ)、Windows、C++、MFC、これら3つを同時に学ばなくてはならなくなり、完全にパニックに陥ってしまいました。C++の機能とMFCの機能を混同していましたし、Windowsアプリケーションのプログラミングモデルもすぐには理解できませんでした。おまけにシステムの納入先には「人質」に取られ、泣く泣く現場でデバッグをしたものです。それ以来すっかりMFCが嫌いになってしまい、長いことSDKレベルのプログラミングを続けていました。今でこそMFCの舞台裏が理解できるようになってある程度はMFCを信用するようになりましたが、正直なところ、受託開発でなければあまり使いたくはありません。しかし、一度MFCに慣れると、SDKレベルのプログラミングが面倒になってきます。オブジェクト指向が花盛りの現在では、C++の機能を十分に発揮できる開発環境がどうしても欲しくなります。いつになっても悩みは尽きませんね。
お~寒い。バイク乗りには辛い季節です。 | 2002年11月27日 | 植田 |
ブラインドタッチ (タッチタイピング)
私はブラインドタッチが出来ません。かれこれ15年ほどこの業界で仕事をしていますが、すっかり我流の癖がついてしまっていて、今更矯正する気にもなれません。タイピストじゃないし、画面を凝視していたら目に悪いし、腕にも負担がかかるじゃないか ―― などと言い訳をしています。まぁ、実際のところ、ブラインドタッチができなくても仕事に差し障ることはありませんし、私の場合はコードを見ながら思考(妄想?)している時間の方が長いので、それほど困ることはありません。
ああ、いい天気だ。 | 2002年11月22日 | 植田 |