U’s Timestamp Editor 1.1.0 Preview 版を公開しました。
メタ情報も書き換えたいというご要望にお応えし、試験的に新機能として追加してみました。Windows Property System に基づいており、プロパティハンドラの登録された拡張子のファイルが対象で、タイムスタンプを値として持つプロパティと総編集時間 (System.Document.TotalEditingTime
) を書き換えることができます。U’s Assistant Suite のインストールに上書きしても問題なくお使いいただけるので、興味のある方はぜひお試しください。
指定されたファイルに対象となるプロパティがある場合、ダイアログボックスに[詳細]ページが追加されます。ここで編集したいプロパティを選んで値をダブルクリックすると編集モードに入ります。キーボードの場合は F2
キーを使います。読み取り専用ファイルであったり、読み取り専用プロパティであったり、書き換えできないプロパティは編集モードに入れません。設定値を空白にするとプロパティは削除されます。
総編集時間は主に Word や PowerPoint を想定しており、分単位に換算して 32 ビット値を超える時間は入力できないようになっています。Windows Property System の仕様では総編集時間は 100 ナノ秒単位の 64 ビット値として定義されていますが、Office のプロパティハンドラは有効範囲外の値をまともに処理できないようなので入力を制限しています。
Windows Property System に絡む注意点をもうひとつ。標準時の 1601/01/02 00:00:00
未満は空白と同じとみなされ、プロパティが削除されます。日本時間では 1601/01/02 09:00:00
以降が有効なタイムスタンプとなります。
なお、メタ情報の書き換えはファイルの更新日時に影響します。プロパティの設定値が変わった場合、U’s Timestamp Editor はメタ情報を書き換えてからファイルのタイムスタンプの設定を適用するので、必要であれば更新日時も別途設定してください。また、エクスプローラのプロパティシートでは、削除したプロパティが別の値で代替されることがあります。たとえば、メタ情報に「コンテンツの作成日時」がないときはファイルの「作成日時」が代わりに表示されます。
Preview 版とはいえ、現時点ではあくまで試験的なものであり、正式なリリースまでには仕様が一転二転するかもしれません。元々がエクスプローラのプロパティシートを補完することを意図したUIデザインなので大した機能は提供できませんが、ご質問やご要望等がありましたら support@usdesign.jp
までお寄せください。