ちょっと探せば似たようなソフトウェアがいくらでも見つかるのに、しかもその多くが無償で手に入るというのに、それでも自作するのは、やはり、手に馴染むツールが欲しいから。どんなに評価が高くても、実際に使ってみると自分の動線に合わないとか、ビジュアル的に好みじゃないとか、どうしても不満は出てきます。
普段の自分の PC 上での行動を改めて観察してみると、ファイルやフォルダーのタイムスタンプ、ウィンドウのサイズや位置には病的なくらい神経質になっているようで、その手のユーティリティの出番が格段に多いことに驚きます。タイムスタンプに至っては、GUI のユーティリティを使うことはほとんどなく、わざわざコマンドプロンプトを開いて touch
コマンドを叩く傾向にありました。そこで、まずはこの 2 つを解決するために、U’s Timestamp Editor と U’s Window Resizer が生まれました。そして、こういうものは三部作にすると体裁がいいので、もうひとつ何かないかと考えを巡らせたところ、フォルダーのパスを打ち込む際にエクスプローラーのアドレスバーをよくコピーしていることに気づき、U’s Clipboard Utility が加わりました。
ソフトウェアは、実際に動くものを目にし、それを使い込んでいくと、また新たな要求が出てくるもので、機能的不備だけでなく、今まで気づかなかった問題が見えてくることもあります。U’s Assistant Suite もまた然り。改善の余地はまだまだ残されています。たとえば、U’s Timestamp Editor のオプションの選択を自動化したいとか、U’s Clipboard Utility でフルパス以外のファイル情報をコピーしたくなるケースも意外に多いとか、etc.